「若者が経済を回す時代を作らなかった上の世代の功罪は大きい」
「上の世代がもっと早く退けば、その分の金は下に周ったわけです」
「ここまではある程度予想が出来るかもしれない。だがなぜ若者がお金を使わなければいけないか、問われればこう答える」
「金の使い方を覚えられないからだ、と」
「若者にある程度金があれば、極普通の買い物だけでなく、カードによる買い物、またはローンによる後払いの買い物を覚えることが出来ます」
「今の二十代の若者は下手をすれば、後払いなぞ全くの未経験、という人もかなりいるんじゃないでしょうか」
「後払いというのは年を重ねると必ず出てくる支払方法になります(現金で払える層なんて極一部です)。家・車のローン、子供の学費など、家計に係わる後払いは数あります」
「若いうちにある程度後払いの経験をしないと、年を重ねても使うのに躊躇いが出来る。しかも今の不景気なら金を使わないことを基準に物を考えてしまう」
「二、三十年後には上が金を使わないことでさらに経済が停滞するかも知れません。どの世代でも節約して全く物が売れない時代も、そうは遠くないかもしれません」
byガオグライ・ワンカップミノルタ氏著『あなたを虜にする』より抜粋