謎。


魔法先生ネギま(もちろん原作)には、魔法側に関わる人間(アスナ、木之香、刹那など)と、日常側(いいんちょ、ハルナなど)の二つに分かれる。その中でも日常側でこと恋愛方面のサポーティングマスター早乙女ハルナに注目したい。


好きなものが修羅場(マンガではなく恋愛だと思うが)、マンガ研究会所属、アンテナ、メガネ、太眉、と相当キャラクターとして濃いはずなのに魔法側に関わる人間ではないが故に出番は図書館探検部の中では多くない。しかし彼女について注目すべきはメガネだ。クラスに三人いる長谷川千雨葉加瀬聡美に次ぐメガネっ子。しかしその二人は個別エピソード(千雨は二巻・十一巻、葉加瀬は九巻のみだが魔法側に関わっている)が用意されていたにもかかわらずハルナにだけは無い。だが、ハルナを読み解くためにはメガネがやはり不可欠。
ハルナは、メガネをはずさない。覚えがあるかもしれないが、ハルナは風呂に入る時メガネを外さない(一巻、二巻、八巻参照)。さらには海に入る時すら外さない(七巻参照)。しかし、全十一巻の中でただ唯一外していた場面がある。第四巻、このかがさらわれる話で、うつ伏せで寝ているシーンだけ外している(小さくだが)。ハカセは外していないが、それを含めても『メガネを外して可愛い』というメガネっ子ゆえの専売特許は千雨だけなのだろう。
だが逆に言えば、ハカセはともかくハルナが大ゴマでメガネを外すシーンなんてものがもしあればそれは世界の終わり、ネギまの終わりと言えるのではないだろうか(話大きすぎ)。以前確か別のところで提唱したのだが、ハルナのマンガを描くというステータスは作者である赤松健と重なるのである。また赤松キャラの決定版という太い眉、アンテナ、髪型など擁し、そのうえで赤松健もかけている『メガネ』を装備している。ちょっと条件が揃いすぎている。だからもしかしたら、物語の結末の重要な部位をハルナに任せそうな気がしてならないのだ。
そうは言ってもネギまは三十巻くらい達成するかもしれないからあと四、五年はかかりそうだが。