ボーイズビー。

「今の日本の女性は品が無い。そう思います」
「無論それは、性に対して開放的になったと言われる意見が出てとのことですが、果たして本当に開放的になったのでしょうか?」
「かつての日本では、女性が肌を見せるのはよろしくないという考え方がありました。確かに比べれば、今の女性は開放さと品性が逆転したともいえます。欧米化したとも取れるでしょう。ですが、それと性に乱れは話が異なります」
「日本の、特に十代女性の性の乱れ、貞操観念の低下は著しく、世界でも最低クラスといわれています(十代での中絶、性病疾患は今でこそ減っているといわれていますが、統計として隠している可能性が指摘されています)。それは性教育以前に、性に対して他人に後れを取りたくない、もしくは援助交際などでお金を稼ぎたいという『心そのものの教育』が世界的に見て未熟であることも示しています」
「さて日本には、ヌーディストビーチがありません。アジア圏では宗教的な問題もあってかなり少ないでしょう。それは、今であればインターネットなどでさらされる問題などあり、これから日本にヌーディストビーチが作られることはまず無いと思われます。日本人女性自体が望むとも思いませんが・・・」
「日本の女性は、こと自分の周りの環境に対してとてもうるさいのです。しかし、自分自身の性の問題には鈍い。そこに下品さ、下劣さが生まれてしまう。周りが開放的だから、じゃあ自分も、と悪しき習慣(あくまでここでは便宜的に)に身を寄せるのは日本人特有の浅ましさなのです」
「なので、日本女性はこうまとめられてしまうのです。『性の開放に品が無い』と」
山田久著『次代へ』より要約