近いノベル。

「今の日本人に、精神的余裕なんてこれっぽっちもありゃしない。物質的余裕は昔に比べて遥かにあるのに、他人に構うことなど出来やしない」
「嘗ては物質的・経済的余裕が無くても、おせっかい焼きだったり、経過を見守るほどのことができた」
「確かに昨今の不景気で経済的余裕は無い。しかし余裕のある人も少なからずいるわけで、しかしその人たちにすら今は余裕が無いように思える」
byポルト玄蔵氏著コラム『解雇・懐古』

どれだけ不景気だ、やれ雇用問題だと言っているはずなのに、例えば娯楽商品であるニンテンドーDSなんて一千万台以上売れているわけで(まあ子供受けということを考えたら、今のご時世買わざるを得ないのかもしれないが)。でも『買わざるを得ない』時点で精神的余裕はないわけで。
某社長(現会長?)の言葉にこんなものがあります。
「本当の豊かさは、選択肢が多いことだ」と。
まあこの言葉を順序逆にすると『?』になるのですが。

ちょっと前に放送していた某NHKの、『孤独死』を見てうちの親が「もう日本は先進国じゃなくて貧国だな」と。確かにここまで物質的に満たされているはずなのに、こんなことが平気で起きるのは異常だと思います。あと、自殺者と孤独死ではほぼ同じ人数なんだよね(まあ、互いに関連性はそこまで無いけど)


追記:
世界統計では十万人あたりの自殺者数は、社会主義国に負けるようですが、G7ではダントツ一位。暗い国である。
ちなみに、完全自殺マニュアルという本を読んだことがあるだろうか。あれは本気で死ぬ人には助長してしまう内容(というより、この方法では死にづらい、など手段を限定してはいる)だが、そうでもない人には自殺イクナイ!って考えざるを得ない。自殺後、醜い遺体で発見される自分を想像すると気持ち悪くなる。だいぶ昔の本なので探しても見つからないかもしれないが、ネットでちょろっと概要くらいはわかるかも。