続き。

杉内氏との対談。
「ネットって、言ってもデジタルな世界なのですよ。0と1、二者択一の世界。だからネットにおける批評も、批判も、それが嘘か本当かしかない。一つの作品に「これはクソ」だと発言してももしかしたら嘘をついているのかもしれない。今のような否定的な意見も、顔を見れば別の判断が出来るかもしれない、笑いながら言っていれば、半分冗談かもしれないし、憤怒の表情であれば『本当にダメなんだな、この人にとっては』と判断できる。その、選択の幅がアナログなコミュニケーションの楽しさなんですよ。顔が見えないネットでは、情報を受け取る側がどう選択肢を考えても、そこから一つ最も確実に読み取れるだろう感情を選ばざるを得ない。ふるいにかけて落とされる考えが多いわけです」