重なって少し楽になって。

機工魔術士がここ(十五巻)にきてよーーやく面白くなってきたというか。いや、積み重ねって大事だよねって話。
ぶっちゃけ、本当にぶっちゃけるとこの作品自体はなぜ打ち切られなかったかが不思議というか、賽ドリルの方が面白いんじゃねーのみたいな。確かにガンガン系列(ヤングガンガン除く)の中ではお色気シーン的なものは多いのですが、ストーリー自体は驚くべき盛り上がりというのはこれまで無く、少年の成長を描く作品としては不出来とも取れてしまう。だがしかし、それは間延びしているような長さまでこなすことで、今回のような決定的な成長がとても大きく見える。ハルヒコが、さまざまな苦しみを理解し、それを受け入れられるほどの度量に成長したことがわかった十五巻は買って良かった作品と呼ぶのに十分です。言い換えれば、編集部よくここまで切らなかった。一巻あたり四話、それが十五巻なのでもう既に四年強はやっていることになります。月間連載では長い作品(最近刊行しているガンガン単行本全体を見ても年長作品の部類)なのですが、うーん、何だかあと五巻くらいで終わりそうな気配も。多分、ていうかそろそろ、アニメ化の話が見えてもいいんじゃないんでしょーか。
あと言いたいことは。
「こういうのをヤンデレっていうんだろうね」←この巻のユウカナリア