一つ人より。

赤福とか船場吉兆など最近の食品業界不祥事について。


同じ飲食業に携わる身としては(といっても自分バイトですが)、これはかなり難しい問題だと捉えています。ぶっちゃけるところ、上の人が決めた賞味期限(品質保持期限とは言いますまい)だって、まあ何というかホント適切かどうかは専門的知識を持たない下っ端にはわからないのです。『これ過ぎちゃったけど見た感じ大丈夫だろ』的なことは無いにしても、無論、より新鮮なものを売った方が客にとっても良いのです。だがそこは企業であり、売り損じの無いように在庫であったり流通の改良だったりを考えているのもまた然り。従業員の生活もかかっていますからね。
これはまあ食生活の変化により起こった、ある意味必然的なことなのかもしれません。昔は例えば、主婦のお母様方が商店街を歩いて自分の目で見て買う、それはまたどれが良くて新鮮でというのが鍛えられ、自然にリスクを回避できているのです。今はスーパーなどで自らの足で以って買う分には良いかもしれませんが、ファミレスとかファーストフード店、コンビニなど気軽に食を楽しむことが出来る一方で自分達下っ端でも確証のある鮮度で提供できているかわからない・・・。無農薬と謳っていても本当にそうかなんて一年三百六十五日その生産地見張るくらいのことをしなきゃわからないわけで。
まあ賞味期限を『改ざん』なんてのは言語道断ですが。


四十代以降の方なら外食に対して少々の抵抗があるかもしれませんがそれ以下の年代、そしてさらにはその子供世代は毎日食う飯がコンビニ弁当なんてのにも文句を言わないのかもしれません。ただ、そうした怠惰は必ずどこかで辻褄が合いますし。そのあたりの年代だと、焼き魚の開き方とか骨の外し方とか親に習わないのかもしれませんね。