去年のした。

「タイムイズマネー、時は金なりという言葉があるが、日本と欧米では捉え方が異なる」
「日本では、金は時間と同じくらい大切、無駄な時間を使うな、といった主旨」
「対して欧米では、時間は金のように尊いもの、金に変えられないものだ」
「よくよく考えれば、『タイム』が主語なんだから、タイムを軸に意味を捉えなきゃいけないことがわかる。だが日本では、そうは教えてくれない」
byポルト玄蔵氏コラム『ここから違う』より抜粋


話は変わります。
それは『治安と生産性の関係性』というものを。
日本は諸外国からは治安が良いと評価されます。絶対評価やモラルにおいてはだんだん悪くなってきていますが、諸外国と比べた相対的治安なら確かに良いでしょう。
なので老若男女かかわらず、深夜でも出歩けるわけです。ある程度の地方都市なら、深夜及び24時間営業の飲食店やネカフェも増えているし。
深夜に出歩ける、もしくは深夜上がりの仕事でも(少しではあるが)娯楽や飲食を楽しむことが出来る。なので夜の仕事をしても問題にならない。問題にならないので24時間営業や操業が増えるというルートになるわけです。
某求人誌など見れば分かりますが、製造系の仕事で2交代3交代はざらにあります。もちろんそういった場所は日本人だけでなく出稼ぎ外国人がいる場合もありますが。
さて、いわゆる稼働率というやつになるわけですが、日本はこれだけ上げても諸先進国に比べて生産性が悪いのです。逆に欧米では、せいぜい2交代(それもてっぺん回る時間くらいまで)で、残業もない。しかし生産性は日本より高い。
ちょっと話を戻すと、欧米は日本ほど治安は良くない。夜に出歩くことはよっぽどだし、普通の人は歩く考えも持とうとしない。なので勤務時間を延ばしてリスクを負ってまで仕事をしようとはしない。
じゃあどのようにして、その状況で生産性を上げるかと言えば、効率化とムリムダの削除なのです。それがやるのがホワイトカラーであり、残業は『自分が仕事が出来ないことを現している』として、残業を嫌うのです。
深夜営業というのは効率的ではない、という話を聞いたことがあります。深夜手当等人件費はもちろん、犯罪リスク、光熱費のコストに対しての売り上げを考えると利益が上がらないそうです。
ムダなことをして、そこにさらにムダを注ぐようなことが日本では行われているわけですね・・・。