誰も逃げ切れない。

「当たり前な風潮になっていて誰もこう問われて返答に詰まるのではないか。なぜ髪を染めるのか、と」
「ある程度ご年配の方なら白髪を隠すためと答えられるが、じゃあ若年者は?目立つから?これだけ髪染めが当然になれば大多数に埋もれてしまうわけだ。かつての八十年代のような、反社会性の自己主張にはならない」
「その辺りは実は、日本人から外見面でのアイデンティティを無くすため、との話がある。極端な化粧や、海外ブランド(もとい、ブランド品そのものの)偏重などもその一種だ。精神面では愛国心教育を施さなくなったことと重なり、日本人から『日本人』を奪うのだ」
byポルト玄蔵氏著『ほっと・パーティ』