格闘路線やるよりは。

ポルト玄造氏著『言葉少ない男と、気づかない女』より。


「男も今の世の中バカじゃない。結婚に対するメリットが少ないと感じる、もしくは考えるようになった今、そうそうデメリットを選択する人はいない。現代の若者にはそういう精神構造があるから」
「ものすごく単純な男の視点からの結婚考察をしてみると、メリットは、社会的信用が得られる、掃除・洗濯など家事の負担が減る(専業主婦の場合)。デメリットは、経済面に負担がかかる(プラス自分が自由に使える金が減る)、離婚の際に親権及び慰謝料は(たとえ男性側に非がなくても)ほぼ確実にとられる・・・こう見るとそこまでデメリットは多く見えない」
「現代の男の子はしかし、父親は強いという昔風のイメージを想像できない。それは実際自分の親をみてのこととか、マスコミの風潮などで、良いイメージを持てない人の方が多い。メリット・デメリット両点が変化したこと、そして実際の結婚生活に明るいイメージが持てない。加えて、それでも『母親』に対し良いイメージがあったのは家事に苦労していたからで、電化製品が便利になった今、そこまで家事が厳しいものではなく、結婚してまで分担しなくてもよくなった」
「自分は『共働きしながら家事育児を分担する』というのには一切反対ではありません。ただ、専業主婦は多分に洩れない。無論育児は大変でしょうが、それでも家事は昔に比べてはるかに楽で、子供の数も昔の方が多かったわけですし、そう考えてしまうと『妻』『母親』に対して、若い男性が相対的に良いイメージを持てなくなるのも当然じゃないでしょうか」