中司雅美の名アルバム『雨』という。てかそれ以上。

気がついたら台風が近づいてやがった。これでもニュース番組は欠かさず見ているほうなんですが。天気予報もまあ見逃してはいないのですが。

  • 私たちはこれを求めていた。


私は、私は、週刊少年ジャンプに関してはNARUTOとネタとしてテニプリあたりを立ち読んでいた。サンデーは立ち読みすらしないがマン喫とかで読むし、マガジンは立ち読みし、単行本派としてネギまスクランは読まないというラインを貫いてきた。
ある日、One day、In those day、というよりIn April、ジャンプにかの漫画が光臨した。言うまでもなく「To Loveる〜とらぶる」である。
君は覚えているか。I'sやぬ〜べ〜、タルルートのあの時代を。I'm proud、いつからか。あの頃は、ドラゴンボール幽遊白書スラムダンクだけではない、エロス。共存が図られていた。そのバランス。名作の傍でいつも読者を興奮させた。いつからか、ミリタリーバランスは崩れ、偏りのある作品へと変貌して行ったジャンプ。そうした、やおいの気配は昔からあれど、常に男子読者を前かがみにするような展開とのバランスは崩れずにいたのに。
それがようやく、元に戻ろうとしている。
強烈である。いちご100%の時点ではなしえなかったことを、いとも簡単にやり遂げたその印象は強烈。奴は、彼奴は、ジャンプの錬金術師と呼ばれていた彼は、アニメ版の脚本家という武装をし、月刊マンガ、エースや電撃にあったような、否、最近ならマガジンやサンデーですらあった萌えエロ、ライトエロ、いやそれ以上を、日本で最も読まれている週刊マンガで成し遂げた。触手、なんて―――触手。きっとこれは夢だ。奇跡だ。あなたの夢をあきらめないで。もっと君を強く抱きしめたなら。
そして今週、やってくれた。角に飛び込んだ!立ってしまわれた!
革命。今、これまで通った道を通っているのではなく、ジャンプ独自の道を歩もうとしている。この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道は無し。僕たちは迷いながら、辿り着く場所を探し続け、悲しくて涙流してもいつか輝きに変えて。
おそらく、九月上旬、遅くとも十月には、かのマンガは単行本化するだろう。祭りは起こる。おそらくは異例なほどの。狂喜乱舞、魑魅魍魎。
もし、もし仮に、これからジャンプがこのエロスを手放すようなことがあったり、エロスが次には終わってしまっても、我々は忘れない。
All Hands Together。立ち上がれ。