牛乳に相談だ。

赤松健が、キャラクターの目を完全なべた塗りじゃなく少し白いところを残して塗っている時は作画が最高の時だと思うのは自分だけでしょうか。


絵がうまいというスタンダードをどこで引けばいいかは人それぞれ作品の方向それぞれ。動きが多い作品(格闘・アクション)は多少粗があっても大丈夫だが、まあゲットバッカーズは作画は相当いいのですが、若干見づらいかなと取られても仕方がないか。ネギまは作者自身情報量が多いと言っておりますがまああれも一歩間違えれば。(特に麻帆良祭はどうしようもないほどの人間・オブジェクト・台詞があるから)今自分が、こと萌絵系統で思う絵のうまい作家は水野英多氏なのですがいかかでしょう。あれを萌系と呼ぶのは微妙かもしれませんが。何でしょうね、自分の思う絵のうまさの基準は『バランス』なんですよ。極端が嫌い、という意味かもしれません。ロリとか劇画調とか。そういった意味で現在のもっともスタンダードな頭身で最強なのが水野氏です。絵がまず丁寧。人間のみを描かせればこの人ほどって感じです。そして何より、カラー絵のうまさは随一だと。御方のカラーを見ればわかりますが、塗りというか、センスがあります。しかも凄いのは、ここ二年位前までコピックだったこと。いまでもそうだけど。CGだと若干うるさい感じがあるからアナログ塗りで個人的にはおっけ。


さて作家さんは概して、歳を重ねると絵が変わります。赤松健も、AI止ま初期はああっ女神さまや3×3EYESのようなタイプでした。それが週マガから月間に移って向上。今の女神さまとかに比べるとずいぶん別の路線を歩むようになりました。後期にはラブひなの初期ほどに。ラブひなの初期もよく考えると週刊連載に戻ったのにクオリティー上がるってすごいなあとは思いますが、中盤以降は可愛らしさ前面にだした絵になり、終盤は大人っぽさを出していきました。これはネギまの初めと絵柄はさして変わりません。そのネギまも十巻を数えるようになってくると、やはり時代の流れに沿った『萌え』を醸しだす様に。赤松健曰く、巻を重ねると頭身が低くなる、らしいですが、ラブひなの時に比べてずいぶん緩和されています。一巻に比べたら低くなっていますが。
中にはエルフェンリートのようにさほども向上していない人はいますが(笑)。週刊でも十一巻やればもっと何とかなると思うんだがなあ。